NO.62

万葉名

つぎね

現代名

フタリシズカ

見頃

5月中旬

万葉歌

 

 

歌 人

つぎねふ 山背道(やましろぢ)を 他夫(ひとつま)の 馬より行くに

己夫(おのづま)し 徒走(かち)より行けば 見るごとに 音(ね)のみし泣かゆ

そこ思ふに 心し痛し たらちねの 母が形見と わが持てる まそみ鏡に

蜻蛉領巾(あきつひれ) 負ひ並(な)め持ちて 馬買へわが背 作者不詳(巻13−3314)

大 意

つぎねの生えている山城の国への道を、よその主人は馬に乗ってゆくのに、私の夫は歩いて行く。それを見るたびにただただ声をあげて泣けてくる。それを思うと私は心が痛みます。母の形見として私が持っている、よく澄んだ上等の鏡とあきつ領巾を持って行き、それを対価として馬を買いなさい、あなた。

植栽位置図(にあります。)